このページには著作権が消滅していない作品があります。これらの作品はダウンロードして保存することはできません。リンクをクリックするとストリーム配信で聴くことができます。リアル友達の方はVIP特等席からダウンロードできます。
ベリオ / セクエンツァ T
ルチアーノ・ベリオの生涯の連作、セクエンツァの記念すべき第一作が、このフルートのための曲です。この演奏では“ベリオ自身が演奏家たちの演奏を聴いて満足せず、意図するところを正確に表記した”新しいUNIVERSAL版の楽譜を使用しています。古くからあるZERBONI版と比較すると非常に複雑で、一部の音は書き改められています。とても好きな曲ですが演奏するのはたいへんです。
使用楽器 / Muramatsu SRRH + J.R.Lafin Headjoint
ジョリベ / 5つの呪文
フルート独奏のための5つの呪文は、20世紀フランスの作曲家アンドレ・ジョリベによる最初のフルート作品です。無調でありながらも、執拗に繰り返される独特の音階に根ざした呪術的な旋律がジョリベらしい世界を作り上げています。この曲も技術的にはとても大変です。
使用楽器 / Powell Handmade Aurumite RH
シャミナーデ / コンセルティーノ 作品107
数あるフルート曲の中でも、上手な小中学生からプロまで演奏している定番中の定番曲です。作曲者のセシル・シャミナーデは音楽史上初めての自立した女性作曲家とも言われていますが、現代では、この作品といくつかのピアノ小品しか演奏されることはありません。
使用楽器 / Nagahara + J.R.Lafin Headjoint
プーランク / フルートとピアノのためのソナタ
近現代のフルート・ソナタの中では一番人気のあるフルート・ソナタです。個人的にはフレーズが断片的でさほど芸術性の高い曲とは思えないのですが・・・
著作権が消滅していないのでストリーミングでの公開です。
使用楽器 / Brannen-Cooper + J.R.Lafin Headjoint
プーランク / クラリネットとピアノのためのソナタより
同じくプーランクのクラリネットソナタより第2楽章のロマンスです。音域を合わせるため5度上げて編曲したのですが、最後の音が低音Aとなってしまい、音が出ない! 苦肉の策で延長ブースターを自作して管の長さを伸ばして吹いています。
使用楽器 / Nagahara 950Ag 18k-NR / DDA Headjoint
パリ音楽院のコンクール課題曲集
昔のパリ音楽院の卒業試験曲として作曲された曲を集めてみました。メシアンは著作権が残存していますので、ダウンロードはできません。MySoundのページでお聴きください。
使用楽器 / Brannen-Cooper + J.R.Lafin Headjoint or Powell Handmade Aurumite RH
武満 徹 / 巡り〜イサム・ノグチの追憶に
彫刻家イサム・ノグチの死を悼んで作曲されたこの曲は、遺作のエアとはちがって全編に悲痛な悲しみが表現されています。エアが遠い世界から聞こえてくる感じなら、巡りはこちらからあの世へ呼びかけているような感じがします。武満版の「冥」ですね。
使用楽器 / Muramatsu SRRH + J.R.Lafin Headjoint
武満 徹 / フルートのためのエア
武満徹の最晩年(というか遺作じゃなかったかな)に作曲された無伴奏フルート曲です。フルートの巨匠オーレル・ニコレの70歳の誕生日を祝して書かれました。E-Dis-Cis-Aという音型は、晩年の武満作品によく使われた音型です。何か別の世界への叫びのような不思議なモチーフです。若い頃の挑戦的な曲と違って、透明で美しく、何とも悲しいような現代版のシリンクスのように感じられます。
使用楽器 / Muramatsu SRRH + J.R.Lafin Headjoint
福島和夫 / 冥
日本人作曲家のフルート曲の中でもかなりよく演奏される曲です。私はこの曲の音型、リズムというか間合いと緊張感が「能」の雰囲気にとてもにていると感じています。技術的にはそれほど難しくないですが、暗さ、深さ、悲痛さを表現するのはいつまでも課題となります。
使用楽器 / Powell Handmade Aurumite RH
ゴーベール / マドリガル
名フルート奏者でモイーズやタファネルの師でもあるフィリップ・ゴーベール(1879-1941)の小品です。古き良きフランスの香りがするいい曲です。
使用楽器 / Brannen-Cooper + J.R.Lafin Headjoint
ドビュッシー / シリンクス
言わずとしれたドビュッシーの名曲。牧神パンがシリンクスへいだく恋心、情熱、エロチシズム、悲しさ、諦観といった情念が余すところ無く表現されている短いながら、フルートの可能性を十分に生かした名曲です。使用楽器 / Muramatsu SRRH + Powell Boston type Headjoint
イベール / 無伴奏フルートのための小品
フルート無伴奏曲の中でも特に良く演奏される小品です。歌謡的な旋律と少々の技術の見せ場がバランス良く織り込まれている作品です。
使用楽器 / Powell Handmade Aurumite RH
イベール / 二つの間奏曲
フルート、バイオリンとチェンバロまたはハープのための二つの間奏曲ですが、バイオリンの相棒がいないのでフルート2本とコンピューターのハープで演奏しています。とても美しいアンダンテはテンポ・ルバートを細やかに、アレグロはイベールらしいスパニッシュムードを大切にしています。
使用楽器 / Powell Handmade Aurumite RH / Cubase + Garitan personal orchestra
イベール / フルートとギターのための間奏曲
実は少々クラシックギターの演奏もできます。ギターのパートはそれほど難しくないので、私自身のギター演奏で一人二重奏をしてみました。スパニッシュムード満点のイベールの小品です。フルートはパウエルを使ってみようかと思いましたが、ギターが松村氏の作品なので、フルートは村松としゃれてみました。
使用楽器 / FL:Muramatsu SRRH + Lafin Headjoint / Guit : 松村雅宣 2000
カステルヌーヴォ=テデスコ / シチリアーノ (フルートとハープに改編)
マリオ・カステルヌーヴォ=テデスコ( Castelnuovo‐Tedesco, Mario 1895-1968) の フルートとギターのためのソナチネ、第2楽章です。とても美しい曲なのでフルートとハープのために改編しました。素朴なギターの伴奏と違ってよりゴージャスに音を加筆しています。編曲・ハープデータ作成とも自前です。
使用楽器 / Powell Handmade Aurumite RH / Cubase + Garitan personal orchestra
フェルー 作曲 / フルート・ソロのための3つの小品
ピエール=オクターヴ・フェルー (1900-1936) はこの作品以外はほとんど知られていないフランスの作曲家です。フローラン・シュミットにも師事したようです。この作品は当時のヨーロッパの流行である中国趣味の影響が濃いエキゾチックな曲です。
使用楽器 /Powell Handmade Aurumite RH
ドンジョン 作曲 / エレジー (エチュード・サロンより)
若い世代はほとんど見向きもしない練習曲集ですが、第1曲「落葉」だけは年配奏者によって演奏される機会がある曲です。ほとんど芸術性が無いドンジョンやゴダールといった作曲家の作品をまじめにアナリーゼして演奏するのが中年フルーティストです。
使用楽器 / Muramatsu SRRH + J.R.Lafin Headjoin
オネゲル 作曲 / めやぎの踊り
オネゲルは現代音楽の作曲家とされていますが、その曲想は複雑ではありません。このフルート独奏の小品も無機的な響きの中に可愛らしさが表現されたフルートの魅力的なレパートリーです。
使用楽器 / Brannen-Cooper